2017年12月07日

ハンバートハンバート『家族行進曲』



ものすっごいヒットポイントが低い状態で聴いてしまったんだけれど、みるみる心が回復した。これは大傑作。ハンバートハンバートは、これまでのアルバムも聴いているし好きなアーティストではあったけれど、アルバム一枚でここまで素晴らしいものと出会えたのは初めてだ。紛れもなく今年を代表する名盤。
「こんなハンバートのアルバムが聴きたかった!」を体現する素晴らしいサウンド、抜群の温もりをもつ歌詞と物語、そしてアルバム全体のトーン! 1曲目の「雨の街」から、まるで謎解きのような不思議な歌詞が始まる。そしてすぐに、あっ、と気づかされる。アルバムタイトルの『家族行進曲』が頭に入っていると、なおのこと「いきなりそういうアプローチから来たかッ!」って心つかまれる感じがたまらない! 一般的にはたぶん「パパ」と書いてしまいそうなところが、ここでは「ママ」なのだ。ずっと聴く人に想像を膨らませる見事なチョイスだ。そして2曲目「がんばれ兄ちゃん」はMV公開時点から大好きだったし僕もこういうお兄ちゃんだし、「長い影」では一転してハンバートらしい不思議な歌詞世界、そしても〜めっちゃくちゃ素晴らしい演奏が堪能できる。特に間奏で聴けるハーモニーが素っ晴らしい。この低音だけずーーーっと聴いていたい……こういう音、ずっと探してたんだよ、ってくらい見事なカントリー&フォーク&アイリッシュ・ハーモニー!! 「ぼくも空へ」はシンプルな歌詞だけれど、4曲目までの時点でもう心が洗浄されているので素直に涙こぼれるし、「おうちに帰りたい」のセルフカバーも抜群のポップサウンドになってイヤフォンに響き渡る。「長い影」と双璧をなす抜群のサウンドで心震えまくる「真夜中」も不思議でせつない名曲だし、「ひかり」も驚きのテーマで聴く者に印象を残す。「ただいま」も存在自体はありふれているのに、歌詞のことば一つ一つのチョイス、そして見事な音楽がハンバートらしい唯一無二の楽曲にまでそれを昇華させている。ザ・ハンバート、って感じの「台所」をサラッと披露したら、もう最後のお祭り曲「今夜君が帰ったら」だ。あっという間の全11曲+ボーナストラック。そして、確かにこれは“行進曲”だった。日々を刻み、毎日を観察する、そしていのる。音楽はいつだって傍にある。フォークとカントリーとケルティックをずっとずっとこういう音色で聴きたかったんだ、を体現してくれているだけでなく、一枚のコンセプト・アルバムとしてもスキがない見事な一枚。
これまでのハンバートの作品から比較しても、ギアが一つ切り替わったくらいの印象がある。そのアーティストのポテンシャルがとうとう大炸裂したアルバムを聴けることは、いつだって本当に幸せな経験だ。おすすめです。
posted by yunumata at 22:47| 音楽の走り書き

2017年11月25日

「YUKIソング王座決定戦」結果

ソロデビュー15周年ということで、YUKIのウェブサイトで楽曲の人気投票企画「YUKIソング王座決定戦」というのをやっていたらしい。その結果が以下の15曲。けっこう驚きというか、「エッ!?」みたいなアルバム楽曲が紛れ込んでいたりしてビックリした。というかマイ・フェイバリットとすごい近いリストだ……。その意味でも、なかなか「ホントに近い」良いランキングだと思ったので、メモ。

視聴もできちゃうイイ感じのホームページは、以下から。
http://www.yukiweb.net/voteresult/

15位:ドラマチック
14位:Home Sweet Home
13位:COSMIC BOX
12位:WAGON
11位:鳴いてる怪獣
10位:キスをしようよ
9位:うれしくって抱き合うよ
8位:ひみつ
7位:ビスケット
6位:2人のストーリー
5位:ランデヴー
4位:歓びの種
3位:愛に生きて
2位:JOY
1位:プリズム

注目はやはり「鳴いてる怪獣」「キスをしようよ」「愛に生きて」といったアルバム曲だろう。「愛に生きて」の3位に至っては高すぎる気すらある(笑)が、YUKIのキャリア中でもかなり目立った曲なので、こうして入ったのかな。ちなみにスピッツが編曲・演奏までやっている初期のナンバーです。これもかなりのマイ・フェイバリット。
シングル曲でも、「2人のストーリー」あたりが「メランコリニスタ」を弾き出したのかと思うと意外……大人の投票が多かったのか、それとも若年層がこの曲にすごいハマってるとかなのかな。すごく嬉しいタイプの上位だ。2位「JOY」1位「プリズム」も完璧というか……逆のほうがあり得るかなぁと思っていたので。いやぁ、入ってなくて意外なのは「長い夢」くらいだな。「ビスケット」と位置交換したい……。
タグ:yuki
posted by yunumata at 21:06| 音楽の走り書き

HoneyWorksワンマンライブツアー「ジュリエッタ」 11月19日 (日) 名古屋・Zepp Nagoya

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東京公演が仕事とバッティングする見込みになり、人生初のライブ遠征がハニワのツアーになった。ガラガラの早朝バスで名古屋入りして、その日の深夜バス(大変ラッキーなことに隣の席が空いてて、気遣わずにぐっすり眠れた)でとんぼ返りする強行日程。わりと時間がなくて名古屋名物も何も食えなかったけれど、ライブはとても充実した内容だった。充実しすぎてて、疲れた(笑)
実は初になるHoneyWorks名義での全国ツアー。ヴォーカリストを入れ替えながら十数公演を重ねる、わりとがっつりした内容。以前のライブパーティーと比べてもボリューム感がすさまじく、曲数も多かった。ていうか、ほぼ三時間! こういうライブは久々だった。さすがにしんどかった……!!
GomはHoneyWorksの「中核3人」メンバーのひとりで、今回のヴォーカリストの中では正直年齢も上だし、特に冒頭、ちょっと苦しそうな場面も見られた。けれど今回では唯一「ソングライター自らが歌う」場面でもあったので、そこがやはり他のシンガーとは格段に違う、魅力的な点だった。特に、女性の曲である「ラズベリー*モンスター」と「花に赤い糸」の熱唱は抜群! Gom自身はわりと太い声質なんだけれど、それを軽々と乗り越える「曲を書いた人だからこその」“正典”のパフォーマンスには、普段聞いていても気づかない部分が多々あって、びっくりした。「花に赤い糸」に至っては印象すらひっくり返った感じ。すごい情報量と、世界観と、メッセージだった。素晴らしかった!
鎖那は声量こそ劣るけれどCD音源そのまんまの最高にかわいいヴォーカルを今回も披露していて、特にCHiCOとパフォーマンスした主題歌シリーズ「センパイ。」「大嫌いなはずだった。」には圧倒された。特に「大嫌いなはずだった。」を2人のヴォーカルで別けるバージョンは今回初めて聴いたこともあり、ああ、ここだったのか! と思えるシーンも沢山あって、そして何よりも曲が持つ力を再認識させて貰えた感じ。オリジナル版も鎖那が歌っている「可愛くなりたい」は言うまでもなく、「これ青春〜」「東京サマー〜」の盛り上がりっぷりはもはや鉄板感すらあった。鎖那はソロ活動が続いていたので、ハニワから離れちゃうのかな、とちょっと寂しかったけれど、なんかすごく安心したし嬉しかった(ソロも頑張ってほしいけれど!)。
既に武道館ワンマンも決めているCHiCOはMCでも男気溢れる(笑)感じでステージを先導し、以前よりもさらに磨きがかかった(安心感すらある)ヴォーカルで「初恋の絵本」や「さよなら両片想」(良かった〜!)をパフォーマンス。そしてGomが登壇し、5年前の作曲当時を振り返りながら初期ナンバー「泣き虫カレシ」をパフォーマンス。改めて、HoneyWorksのライブでGomが立つことの重要さを感じさせられた。
最後に登場した天月は、正直あまり知らないアーティストだった。が、いま一番人気くらいの“歌い手”さんなんですってね……。MCがめちゃめちゃ上手い上に、あのムツカシイ「僕が名前を呼ぶ日」を完っ璧に(完璧だった!!)歌い上げていて度肝を抜かれた。そしてGomと共にLIPxLIPの2曲をパフォーマンス。明らかに1曲目よりもエンジンがかかっているGom、そして場を支配しまくる天月の凄まじいツイン・ボーカルで会場が揺れる!揺れる!の大興奮状態! 「ロメオ」に期待していた「ライブならでは」のヤバさは事前の想像をはるかに上回っていて、頭がパカンと開いたようなシビれるもの。最後の「イノコリ先生」に至っては、人生初ライブだったらしく控えめだった後ろの女の子たちも大声張り上げての「ハーイハイハイハーイハーイ」!! 22曲目、かつ最後の曲で一番盛り上がるって、ほんとにすごいライブだったと思う。
ヴォーカリストたちもあくまで「カバー」「ゲスト」という言葉を使い、Gomとは一線引いていたことはリスペクトを感じてとても良かったし、だからこそGomの「ここまで来れて良かった」という言葉は胸にすっと響いた。彼の素直さ、紳士さが最後に残ったような熱狂ライブ。男性が女性の、女性が男性の曲をふつうに歌うジェンダーレスな魅力も改めて感じて、いいな〜イケてるな〜、と思った。
“プロジェクト”もいいけれど、HoneyWorksとしてちゃんとライブやCDを出してってくれるのは本当に嬉しいし、ぜひ続けてほしい。またライブに行きたいと思う。ただ次は、終盤ヘトヘトにならないようセーブすることを覚えたい……。

セットリストは以下。
なかなか鎖那(じゃなくてもいいけど)の「病名恋ワズライ」が聴けないなぁ……わざと止めてるのかな……。

Gom
1.ヤキモチの答え
2.ラズベリー*モンスター
3.告白ライバル宣言
4.花に赤い糸

Gom x 鎖那
5.スキキライ

鎖那
6.告白予行練習
7.可愛くなりたい
8.暁月夜-アカツキヅクヨ-

鎖那 x CHiCO
9.これ青春アンダースタンド
10.センパイ。
11.大嫌いなはずだった。
12.東京サマーセッション

CHiCO
13.私が恋を知る日
14.初恋の絵本
15.さよなら両片想

CHiCO x Gom
16.泣き虫カレシ

天月
17.僕が名前を呼ぶ日
18.今好きになる。-triangle story-
19.好きと好きの方程式

天月 x Gom
20.ノンファンタジー
21.ロメオ
22.イノコリ先生

全員
En.金曜日のおはよう
posted by yunumata at 18:47| 音楽の走り書き
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